東北では、東北振興に尽力している人がが多くいらっしゃいます。ぶらり仙台では、そうした東北で頑張る人達にスポットを当てていきます!
この記事では、プロテインに海苔を使用した「のりプロテイン」を開発した渡部さんに経験談をインタビューした内容をまとめています。
渡部さんが、のりプロテインを開発して、販売するまでどのようにプロジェクトを進めてきたのかを伺いました。きっと、私達でも参考にできるところがたくさんあるはずです!是非、確認してみてくださいね。
【まとめ】渡部さんののりプロテイン開発からの私達が学べること
やるべきこと | 得られる効果 |
---|---|
①組織の運営者側に立って考える | チーム内での存在感が高まる |
②新しいことに挑戦 | 新しい人達との関係性が築ける |
③先人に相談してみる | 悩んでいる時、自身の道が開ける |
渡部さんのこれまでの活動を聞いていて、参考にできる部分が3点あると感じました。
①運営側の目線をもつ
1点目は、組織(サークルやチーム)の運営者の目線になって考えるという点です。組織を動かす目線に立つと、皆の意見を取りまとめたりできて、頼りがいがある人になっていくからです。
皆から頼りやすい人になることで、サークルやチームの中でも存在感が高まっていくので運営者の目線を持つのは大切なことだと感じました。
②新しいことに挑戦する
2点目は、過去にとらわれず新しい挑戦をするということです。これまでになかった活動をしていくうえで、これまで接してこなかった人達の接する機会が増えていくからです。
何かしようとしているアクティブな人と接してくれるのは、心が広い人や同じくアクティブな人が多いものです。人との繋がりなどといった社会資本も自然と増えていくものと感じました。
③先いく先輩に相談する
3点目は、先行く先輩に相談してみるとプラスになるというものです。先行く先輩は、今現在の自分が悩んでいることも経験してきているからです。
自分で解決しきれないような壁にぶち当たった時に、先輩が壁をどのようにして乗り越えてきたのかを直接聞くと解決方法も見つかるし、モチベーション上がったりするものです。
自分一人だけで悩まずに先輩に聞く姿勢は、皆が参考にできる内容だと感じました!
【第1章】今回のインタビューはのりプロテインを開発した渡部さん!
のりプロテインを開発してきた、渡部さんにインタビューをしてきました。
渡部さんにインタビューをした3つ理由
- 渡部さんは、なぜのりプロテインを開発してきたのか?
- どうやってのりプロテインを0から開発してこれたのか?
- 渡部さんのこれまでの経験から、我々の日常生活で活かせるようなことはないか?
今回、渡部さんにインタビューをした理由としては3つあります。
1:プロテインを選んだ理由とは?
まず1点目は、のりプロテインを開発してきた理由です。プロテイン自体を知っている人が多いと思いますが、今までにない「海苔ジャンル」のプロテインをどのようにして思いついたのかが知りたかったからです。
2:のりプロテイン開発はどうやったの?
2点目としては、のりプロテインの開発方法についてです。渡部さんは元々プロテイン業者ではないけれど、0から開発するためにどのようなことをしてきたのかを知りたかったからです。
3:私達が参考にできることはないか?
3点目として、渡部さんの体験談の活かし方についてです。全く新しい製品を開発してきた経験から私たちにとって参考にできるようなことがあるはずなのでインタビューをさせていただきました。
【第2章】渡部さんがのりプロテインを開発するまで(簡易年表)
渡部さんの経験を時系列に整理してみた!
渡部さんがのりプロテインを開発するまでの経験を、簡易年表形式でまとめました。
今回は渡部さんご本人にインタビューを行って、時代ごとにやってきたことや考えていたことを教えていただきました。
ご本人らしさが存分に出ている内容です!一緒に確認していきましょう。
【第2-1】渡部さんの学生時代
学生時代のエピソードをお教えてください!
渡部さんは学生時代、どのようなことに打ち込んできたのでしょうか?具体的な成果ややってきた事と合わせて教えていただけると嬉しいです。
ダンスサークルで頑張っていました!
学生時代はブレイクダンスのサークルで活動していました。ダンスサークルでは、今までにはない取り組みをしようと仲間で話し合いをしてきました。
私達の代では東京サマーランドのダンスショーや渋谷音楽祭など、学外のイベントに参加することができました。
また、学内では他のキャンパス間での300人規模での出し物(ダンス)ができました。大規模なダンスイベントに参加したのは、サークルの先輩に頼んで繋いでもらったりしてきたからですね!
特に注目すべきポイント
先輩とのつながりを活かして、サークルを大規模イベントに参加できるまで導いた!
【第2-2】社会人1(MR)
社会人デビューはMRだったんですね!
MR時代は、仕事で達成感を感じたことはどのようなことでしたか?MRから転職を決意した転機・きっかけは何かありますか?
そうですね、最初は海苔猟師ではありませんでした!
新薬を使っていただいた患者さんの疾患が良くなったよと教えてもらえた時でした。もともと、新薬の紹介を通じて地域の人の役に立ちたいと思っていたので、このような報告は達成感が大きかったです。
MRで転職を決意したきっかけはコロナ禍になってからでした。コロナ禍で在宅ワークをする機会が多くなったのですが、自分がいない間にも新薬も使用も含めて治療の現場は進んでいました。
結局自分がいなくても新薬の探しから調達までができてしまうのなら、MRは必要なのだろうかと存在意義に疑問を感じることがありました。
こう考えたのがきっかけて、他の業界に転職しようと考えるようになりました。
特に注目すべきポイント
「人の役に立ちたい」というマインドをもって仕事に励んでいた!
【第2-3】社会人編2(海苔猟師)
海苔猟師にジョブチェンジされた時の話に移ります!
海苔猟師はMRからだとだいぶ離れた業界になりますよね。海苔猟師になるまでどういういきさつがあったのですか?
はい、友人つながりで海苔猟師を知りました!
MRを辞めた後、なにか一次産業に携わってみたいという思いがありました。また、何かしらの行動をしながら見つけていきたいと思っていたんです。
そんな中、海苔漁師を初めて知ったキッカケは友人との繋がりでした。その友人がちょうど親方の元で働いていたんです。私も何回か作業をさせてもうらう中で親方から働かないかという誘っていただけました。
海苔猟師のスタートです!
海苔産業はこれまでやったこともないし、新鮮だったのでやってみたいと思い働く決心をしました。
特に注目すべきポイント
新しいものや楽しそうなことは、まずはやってみる!
【第2-4】海苔プロテイン開発 兼 マーケター
のりプロテイン開発の話に移ります!
海苔漁師をしながらプロテイン開発に取り組んだとのことですが、あえて『プロテイン』にしたのは何か理由はあるのですか?
のりプロテインを開発する上で苦労されたことはどのようなことですか?
そうですね、海苔の調達が一番大変でした…
プロテインを選んだのは、最初から狙っていたわけではありません。海苔の良さを引き立たせる上で、何個か候補があったのですが実際に製品化できたのが『プロテイン』でした。
のりプロテインを開発する上で一番苦労したのは、原材料である海苔の確保です💦
実は養殖からとった海苔を製品として使うには漁業権が必要になるんです。残念ながら、私はその漁業権をとることができなかったので、近場の人に尋ねてみました。
しかし、製品がプロテインに使われるのに認めてもらえず、海苔を売ってもらえませんでした。海苔の仕入に困っていたのですが、関西にいる海苔漁師さんに譲ってもらえることになりました。
地元から購入できなかったのが苦労しましたし、辛かったですね、、
味選びで試行錯誤しつつ…
のりプロテインを開発する際、プロテインの味選びにも悩みました。市販のプロテインはココア味だったり、バニラ味などおいしく飲めるような味付けがされているんですよね。
のりプロテインの味をつけるとした場合には、そのような甘い味が良いのかどうかも分かりませんでした。試作品は何種類か作りましたね。
何種類か飲み比べてみて、味噌汁のように飲めるとおいしく飲んでもらえるかと思って「味噌スープ味」になったんです。
プロテイン(粉)の粒度は業者さんと相談!
プロテイン(粉)の粒度も一緒に考えていきました。プロテインを開発する業者さんがいて、一緒に相談しながら進めていきました。
私自身、こだわっていたことは「海苔の風味」を一番効果的に出すことでした。どの粒度にすれば、プロテインらしく海苔風味らしくなるのか考えていました。
試作品完成!テスト販売は成功するだろうか…
のりプロテインの試作品が完成してひと段落!とはならず。
一般の方の反応も確かめる必要もありました。そこでテストマーケティングも兼ねて、知人のつながりでトレイルラン大会で1ブースとして出店させていただきました。
ブースで提供して、トレイルランの参加者に飲んでいただきましたが反応は良かったです!味噌スープ味なのも違和感なく全部飲んでいただけました。
ブース出展に協力してくれた仲間にも感謝です!
特に注目すべきポイント
のりプロテインを開発するにあたって、たくさんの人に助けられた!
【第3章】のりプロテイン~今後の計画とは~
次の抱負を教えてください!
のりプロテインが発売できるようになったとのことですが、今後やりたいことはありますか?のりプロテインプロジェクトの今後の展望を教えてください!
はい、色々と考えていますよ!
将来的には海苔業界に新しい風を吹かせられたら嬉しいなと思っています!
海苔業界は、仕事の量に比べて報酬が安い環境にあるんです。時給に換算すると、アルバイトよりも低いです、、
のりプロテインを通じて、海苔業界の労働者環境もよくなっていけば業界全体でいいのかなと思っています!
【編集後記】困ったら人を頼ってみよう!
のりプロテインの開発秘話を聞いてみて、以下2点が際立っていたように思いました。
渡部さんに際立って目立っていたポイント2選
- ご本人の実行力
- 周囲の助け
開発の過程で、海苔(資材)調達など困難な場面に直面したとしても壁を乗り越えるために前向きに行動するのが大切だと感じました。
さらに、あらゆる場面で友人や別の海苔猟師さんから助けてもらってきているのがわかりました。本人の誠実性があってのものだと思います!
インタビューの時も、「周り助けがあったおかげ」と感謝の気持ちがにじみ出ていました!
のりプロテイン、私も飲んでいます!他の料理とも掛け合わせが効くのも良いですよ!
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